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2013/06/04

暗い情熱

松本清張全集 (37) 装飾評伝―短篇3松本清張全集 (37) 装飾評伝―短篇3
(1973/07/20)
松本 清張

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何かしていないと落ち着かないので
本の感想をもう一本。
松本清張さんの「装飾評伝」です。
あらすじは長いので、追記に収納してあります。
細かいことはかなり省略してあります。

私はフィクション限定で
手の込んだ復讐の物語が好きです。
*後味の悪い話です



天才画家の名和とその友人芦野
彼らは学生時代からの付き合いだ。

芦野も画家を目指していたが
学生時代、名和の才能を目の当たりにし
自分の才能に限界を感じ
画家を目指すのを止める。

やがて名和は海外に留学し
様々な刺激を受け、自分のスタイルを確立し
画家としての才能を開花させる
そんな名和に芦野は嫉妬心を覚える。
しかし彼らの親交は
名和が画家としての名声を手にした後も続く。

芦野は単身、あるいは妻を伴って
足しげく名和のアトリエに通った。
芦野の妻が娘を出産する頃に、名和はなぜか
麻布から田舎の街に引っ越してしまう

実は芦野の妻と名和は不倫をしていた。
芦野は、不倫の事実を知っていた。
芦野の娘の顔は、名和にそっくりだった
娘が三歳になった頃、芦野は妻と別れる。
妻は故郷に帰った後、自殺してしまう。

芦野は、不倫については一切触れず
スランプに陥った名和を励ますために
幼い娘を伴い、田舎に引っ越した名和の家を度々訪れる。
何度も何度も名和に似た娘(罪の証を)を連れて
名和の家を訪れる。
酒を飲み、名和に罵声を浴びせられても動じない芦野。
やがて、追い詰められた名和は崖から落ちて死んでしまう。


事情を知らない人から見れば
スランプに陥った画家を励ます友人
という美談になりそうですが
不倫という裏事情を知ると、芦野の復讐劇となります。
田舎に逃げた名和を追って
幼い娘を連れて、何度も訪れる芦野の執念が恐ろしいですね。
そんな暗い情熱にドキドキします。


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